鉄鋼 - 職種別・面接対策

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鉄鋼業界の実態について

川崎製鉄とNKKが提携に踏み切り、新日鐵もこれに対抗して、神戸製鋼所と住友金属工業と提携し、日本の大手製鉄業界は2大陣営に再編成されました。ただし、提携の内容は各グループともまだ固まっていない模様で、再編メリットがどのような形で出るかはわかりません。また国内の再編成は海外にも飛び火し、NKKがナショナルステール、川鉄がAKスティール、神戸製鋼がUSスティール、新日鐵がユジノールと提携しており、国内の再編成は国際市場にも大きな影響を及ぼすものと見られています。

鉄鋼業界の展望について

日本の粗鋼生産は、生産調整などで若干の変動はあるものの、約1億トンで推移してきました。しかし、世界的な景気後退による需要減退を映して、在庫が膨れあがり、鉄鋼市況は低迷しています。鉄鋼価格の低落で業界では「鉄鋼デフレ」と言われる状況にあり、各社の2001年度業績はきわめて厳しいものとなりました。

生産能力削減の成功も値上げの厳しい現状

しかし、ここに来て昨年度後半から実施していた板在庫調整が進み、市況は立ち直り気味にあります。OECDでも主要国の協調減産を提唱し、各国は3000~4000万トンの生産能力削減が実現しました。 この効果が2002年度から表面化してくると見られています。実際2002年春頃から需給がタイト化、国内では価格の値上げ交渉が進められています。

ただし、需要側の抵抗も大きく、値上げがスムーズに浸透するかは微妙な状況です。いわば需要無き値上げだからです。

鉄鋼業界の今後の課題とは?

需要の攪乱要因として注目されるのが、韓国、台湾、中国などの東アジアでの大規模な設備投資が行われたことです。OECDの協調減産合意を無駄にする恐れもあります。

自動車メーカーの鋼板調達シェアの変動は見逃してはいけないポイントです。上位メーカーの調達シェアが高まる傾向にあり、今後は下位鉄鋼メーカーを核にした業界再編成に発展する公算が出てきたといえます。

鉄鋼業界の面接時における想定質問

  • 日本の鉄の生産量をご存知ですか?
  • 鉄鋼業績の再編成を簡潔に述べて下さい。
  • 鉄鋼市況回復の主因は何だと思いますか?
  • 自動車業界の再編成やリストラによって鉄鋼業界はどのような影響を受け、また今後どのようになると思いますか?
  • 国際的な鉄鋼業界の課題は何だと思いますか?

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